学校からのお知らせ 2017.08.30

「第1回 SSHオーストラリアサイエンス研修」がおこなわれました

7月25日(火)〜8月4日(金)の8泊11日の日程で「第1回 SSHオーストラリア海外研修」がおこなわれました。この海外研修には多数の参加希望者の中から英語面接などを経て9人(男子4人、女子5人)が選考されました。

7月26日(水)〜27日(木)グレンワースバレーにて自然体験プログラムの実施

25日の夜、羽田空港を飛び立ち、朝オーストラリア到着、そして入国後、シドニーから車で約2時間の距離にあるグレンワースバレーに行き、太古に他の大陸と切り離されたオーストラリア大陸で独自に進化を遂げた生態系と先住民アボリジニの人々が創り上げた独自の文化と自然との関わり方について学びました。その後、オーストラリ大陸の基盤を構成している砂岩層をアブセイリング(懸垂下降)しながらの観察、ユーカリからなる森林をフィールドとしたブッシュウォーキングなど様々な自然体験プログラムを行いました。そして、グレンワースバレー最後の夜は焚き火を囲んでスターウォッチング、サザンクロス(南十字星)もバッチリ見ることができました。

7月28日(金)シドニーオリンピックパークにおいて環境再生プログラムの解説を聞く

28日の朝、グレンワースバレーからシドニーオリンピックパークに移動しました。シドニーオリンピックパーク周辺は約100年前から汚染物質の流失が続き、生態系が破壊された歴史を持っています。しかし、シドニーオリンピックを契機に環境復元の取り組みがおこなわれ現在は生態系を取り戻しつつあります。このような歴史を持つ場所で環境復元プロジェクトの具体的な内容とその取り組み方法などを現地の専門家から学び、施設見学をおこないました。この経験は東京オリンピックを控えている日本でも将来役に立つものとなるはずです。

7月29日(土)〜8月3日(木)ホームステイ開始

全員がドキドキしながら、シドニーからメナイ高校へ移動、そして、ホームステイ先の人たちと初顔合わせ、ホームステイ先の人達と挨拶を交わし、いよいよホームステイが始まりました。どこの家庭も生徒を家族の一員として暖かく迎い入れてくれたため、すぐに打ち解けることができました。

7月31日(月)〜8月3日(木)メナイ高校の生徒との共同研究プログラム”Model Global Stage”の実施

今回のサイエンス研修のメインイベントである共同研究プログラム”Model Global Stage(MGS)”がおこなわれました。このプログラムは本校ALTのBradさんが開発したオリジナルプログラムとなりますが、本校生徒1人とメナイ高校の生徒2人で1グループを作り、全9グループが仮想上の国の役割を担い、各国が立てた目標を実現させるために様々なイベントをクリアーしていくプログラムです。また、与えられるイベントは現在起きている国際情勢や科学的な内容が題材となっているため、高度な英語力と科学的な知識が要求されるものでしたが、本校生徒の科学的な知識と、メナイ高生徒の高いコミュニケーション能力がグループの力となり、活発な議論、そしてグループ間のやり取りが行われました。そして、最後にグループごとに調べ上げた内容を発表用ポスターにまとめ、英語によるポスターセッションを全員が行い、最終日には表彰式が行われました。

今回、メナイ高校で行われたMGSではすべての生徒が与えられた課題を理解するために意見を交わし、グループの方針を立てていく過程は、現実に起きている国際問題を解決するためにおこなわれている国際交渉の場を見ているようでした。

両校の生徒は、このプログラムを通じて、異文化の人とコミュニケーションを取るためのノウハウや互いに深く理解するためには何が大切なのかを身を持って学ぶことができたました

8月3日(木)〜4日(金)オーストラリア市内グループ別研修、そして、帰国

メナイ高校でフェアウェルパーティーをおこなった後、シドニー市内に移動しグループ別研修を行いました。

その後、シドニー国際空港に移動し、カンタス航空の夜行便にて帰国しました。

今回の研修はすべてが英語でおこなわれ、コミュニケーションが取れず苦戦した場面もありましたが、この経験は将来の財産になることは間違いありません。

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