学校からのお知らせ 2018.02.22

第1学年・第2学年レシテーションコンテスト

第1学年

去る、2月14日、本校の視聴覚室で1年生のレシテーションコンテストが行われました。今年の課題は、マララ・ユスフザイの国連演説、「ペンと本で世界は変わる」の一節です。

マララさんは、幼いころから女の子が教育を受ける権利を主張していましたが、スクールバスで下校途中にタリバン兵の銃撃を受けて重傷を負いました。奇跡的に一命をとりとめたマララさんが改めて教育への思いを訴えると、銃弾にも屈することのないその強さに多くの人が心を動かされ、支援の輪は広がっていきました。

国連は、2013年よりマララさんの誕生日である、毎年7月12日をマララ・デーとすることに決定し、教育推進運動の一層の活性化を図りました。マララさんは、16歳の誕生日であるこの日に、ニューヨークの国連本部でスピーチを行いました。

コミュニケーション英語Ⅰの教科書で扱われた教材の総仕上げとして、全員が暗唱し、授業で各クラス2名の代表者を選ぶ予備選を行い、代表16名が本選に進みました。代表の生徒たちは、マララさんになったつもりで、それぞれの思いを込めて聴衆に話しかけるようにスピーチし、甲乙つけ難い出来で、審査には長い時間がかかりました。

以下は審査結果です。第1位…高野峻佑君。2位…安本葉生さん、3位柴田琉成君。特別賞…森本和紗さんです。

 

《暗唱した英文》

We must not forget that millions of people are suffering from poverty, injustice, and ignorance. We must not forget that millions of children are out of their schools. We must not forget that our sisters and brothers are waiting for a bright, peaceful future. So let us wage a global struggle against illiteracy, poverty, and terrorism. Let us pick up our books and pens. They are our most powerful weapons. One child, one teacher, one book, and one pen can change the world. Education is the only solution. Education first.

Thank you.

第2学年

2月7日、本校の視聴覚室で2学年の英語レシテーション(暗唱)コンテストが行われました。今年の課題は、核なき世界を訴え続けた、アメリカのオバマ前大統領が、広島を訪問した記念すべき日に語った、17分間に渡るスピーチの一節です。

オバマ前大統領は、このスピーチで、核兵器が人類にもたらす脅威について語り、現在の平和な生活を守り、それを全ての子どもたちに広げていく必要があると訴えました。

 

昨年と同様に、各クラスから代表を2名選び、本選に進んだ16名の代表者は、オバマ前大統領の言葉を真剣に受け止め、平和を願う姿勢を自分自身のものとして、威厳をもってスピーチをし、昨年度からの成長が感じられました。

以下はコンクールの審査結果です。

第1位 岩﨑 楓生君 第2位 岸 兼士君 第3位 木原 萌絵さん 特別賞 鈴木 大雅君

(原稿)

When the choices made by nations, when the choices made by leaders reflect this simple wisdom, then the lesson of Hiroshima is done.

The world was forever changed here. But today, the children of this city will go through their day in peace. What a precious thing that is. It is worth protecting, and then extending to every child. That is a future we can choose -– a future in which Hiroshima and Nagasaki are known not as the dawn of atomic warfare, but as the start of our own moral awakening.

(日本語訳)

国々やその指導者が決断を行うときにこの単純な知恵が反映されれば、広島の教訓は生かされたことになります。

世界はここ(広島)によって一変しました。しかし今日、この街の子供達は平和な日々を生きています。なんと貴重なことでしょうか。この生活は、守る価値があります。それを全ての子供達に広げていく必要があります。この未来こそ、私たちが選択する未来です。未来において広島と長崎は、核戦争の夜明けではなく、私たちの道義的な目覚めの地として知られることでしょう。

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