SSH 2025.10.09

SSHインドサイエンス研修3

SSHインドサイエンス研修3

10月8日(水)
インドの連携校であるBlue Bells School international のみなさんとサイエンスをテーマに交流しました。
この日は、数日前にBlue Bells School internationalに来校し、一足先に交流を始めていたメキシコの学校やロシアの学校とも交流をすることができました。4ヶ国4校が集まってサイエンスを軸にディスカッションや実験を行うというまさにグローバルサイエンスの実践となりました。

盛大なウェルカムセレモニーの後、2つのグループに分かれ、本校の教員がそれぞれ「水の活用」「STEMの学び」についてプログラムを提供しました。

「水の活用」では、身近であり貴重な資源である水を循環させながら活用する方法について、4ヶ国の生徒がミックスとなったグループを作り、ディスカッションしました。
それぞれの国において水の価値観が異なる中、うまく循環させつつ新たな価値付けを行うということはなかなか難しかったようでしたが、生徒たちは少しずつアイデアを出し合っていました。価値観が異なっているからこそ新たなイノベーションが生まれる可能性を感じたプログラムでした。

「STEMの学び」では、それぞれの国の生徒が探究的に学んだことについて発表を行いました。どの部分に注目して内容を掘り下げていくのかという点は国ごとに違いがあり、興味深い時間となりました。
さらに、本校以外の3校からサイエンスに特化した探究的な学びについて知りたいとリクエストを受けていたため、本校の教員による実験を交えた学びの提案を行いました。
竹は日本でもよく活用する素材ですが、実はインドに自生する竹は日本の生息面積比べられないくらい多くあります。そこで、1つのアイデアとして、この竹を使用して何かできないのかということを考えてもらいました。インドでは水質も非常に課題となっています。この水質改善に竹が役立つのではないかというところから、実際に竹炭を作成してみました。竹炭の質や浄化能力の研究を深掘りしていけば十分「STEMの学び」になります。

これらの内容にインドだけでなく、メキシコやロシアの学校に非常に興味を持っていただきました。一緒にオンラインプログラムを実施したいとオファーをいただきました。時差等も考慮しなければいけないのですぐに実施するのは難しいかもしれませんが、検討をしてみたいと考えています。

この交流会の中で、4校の管理職や担当教員が意見を交わす機会も設けていただきました。それぞれの国の教育の在り方などをテーマに有意義な交流ができました。これからも交流を続けていきたいと感じる場面でした。

別軸で行なっている現地の水質調査も進んでいます。写真からも分かるように、公衆トイレ水道からは雑菌が検出されました。健康に影響が出るレベルなのかは分かりませんが、日本ではほとんど検出されないことを考えるとこの結果をしっかりと受け止める必要があると感じました。

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