SSH 2025.09.19

SSHハワイサイエンス研修4

SSHハワイサイエンス研修を実施しました(4日目)

9/17(水)
午前中はマウナケア登頂に備えてホテルで少し休息。10時から国立天文台ハワイ観測所の施設見学と天文学の森谷助教からの講義を受けました。主にマウナケア山頂に設置されているすばる望遠鏡の観測データを収集、解析する施設です。データ管理室ではたくさんのモニターを一つひとつ丁寧に説明していただき、望遠鏡の映像も観ることができました。森谷さんからは「研究者とは?」「連星について」を講義いただきました。「何を面白いと思うか。面白さなんてその辺にたくさん転がっている。自分が面白いと思うことを見つけてほしい」とこれからの進路についてもアドバイスいただきました。

その後モクパパパディスカバリーセンターで海と環境の関連について学習しました。人間が捨てたゴミ(特にプラスチック)が海に与える影響は想像以上でした。ハワイに来て出会ったウミガメなどを守るために私たちにできることを考えました。

午後はいよいよマウナケア登頂です。標高4,205mとハワイ島で最も高い山です。裾野が海の中まで続く火山なので、高さという意味ではエベレストより高い10,203mもあります。富士山とは違い車で頂上まで行くことができます。いきなり4000mも行ってしまうと危険なのでゆっくり休憩を挟みながら日没に合わせて登りました。

途中雨が降ってきたと思いきや雲の中でした。岩石や地層も間近に観ることができ、気づけば山頂です。すばる望遠鏡や国際協力によるジェミニ望遠鏡などの大きさに圧倒されました。ちょうどNASA赤外線望遠鏡の屋根が開くところも観ることができました。山頂からみる夕陽は一生記憶に残るものとなりました。

日没後は観測に影響が出るため滞在禁止となっています。少し降りたところで天体観測をしました。埼玉では観ることのできない星空に感動しながらガイドさんから星座の説明を受けました。Skyチームも聞き入りお目当ての星座を探しましたが、まだ観測できるタイミングではなかったようです。天の川や夏の代表的な星座を自分の目で確認し知識を深めることができました。

下山する際、ガイドさんからの「キラウエア噴火始まったよ」の一言には一同大騒ぎ。空、陸、海と自然をたくさん学べた4日間でした。明日からはオアフ島に行きホームステイが始まります。現地の生活を通して文化や英語が学べることが非常に楽しみです。

 

国立天文台ハワイ観測所にて。日本が誇るすばる望遠鏡の観測データを収集、解析する施設です。
実際のデータを見せていただきながら、分析の方法についても教えていただきました。
星に関する講義をしていただきました。実際に最先端の研究をしている施設の方から研究の面白さについて学ぶことができた貴重な機会となりました。
モクパパパディスカバリーセンターにて。環境に関する展示で海洋生物の置かれている状況を改めて考えることができました。
マウナケア登頂の途中も自然調査を続けました。
土壌調査として水分量を測定しています。高度が上がるにつれてどのような変化が見られるのかを調べています。
日没に間に合い、山頂からの夕陽を見ることができました。
日没後は満点の星空。写真では分かりにくいかも知れませんが、非常にたくさんの星を見たり、撮影したりすることができました。
各国の望遠鏡が設置されているエリアです。ちょうどドームの開閉を確認することもできました。
マウナケアの山頂です。「SUMMIT OF MAUNAKEA 13,796ft(4,205m)」に全員で登頂することができました!
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