SSH 2025.09.10

ASEP JHS 2025 開講式

ASEP JHS 2025 開講式

令和7年9月7日(日)、大宮北高校PC Roomは、未来の科学者たちの熱気に包まれました。

この日、ASEP JHS 2025(中学生のための先進的科学教育プログラム)の開講式が盛大に開催され、さいたま市内および隣接市から集まった中学2年生21名と、彼らの成長を見守る保護者18名が参加しました。

 

【開講式】

『新たな学びの旅の始まり』

午前9時、開講式は厳かな雰囲気の中でスタートしました。

まず、宮脇教頭から、未来を担う若者たちへの期待と激励のこもった温かい挨拶が贈られました。教頭先生の言葉は、参加した生徒たちの心に深く響き、これからの4ヶ月間にわたるプログラムへの意欲を高めるきっかけとなりました。

続いて、本プログラムの担当である大塚教諭が、ASEP JHSの目的や内容について、スライドを交えながらわかりやすく説明しました。生徒たちは皆、真剣な眼差しで画面を見つめ、未知なる科学の世界への扉が開かれるのを心待ちにしているようでした。

 

【ワークショップ】

『SDGsカードゲームで未来を創造する』

開講式に続いて行われたのは、金沢工業大学が開発した「THE SDGs アクションカードゲーム X」を用いたワークショップです。このゲームは、SDGsの核心である「誰一人取り残さない」という理念を体現するため、環境、社会、経済の3つの側面がバランスよく成長する社会をどう創り出すか、参加者自身がアイデアを出し合うというものです。

ワークショップはまず、個人ワークから始まりました。生徒たちは配られたカードをじっくりと読み込み、それぞれが思い描く「より良い社会」のアイデアをメモカードに書き留めました。最初は戸惑いの表情も見られましたが、一人ひとりが自分の考えを深めていくにつれ、活発にペンを走らせる姿が見られました。

その後、いよいよグループワークに移ります。初対面のメンバー同士でしたが、共通のテーマを通して自然と会話が生まれ、それぞれのアイデアを熱心に発表し合いました。あるグループでは、環境問題を解決するための革新的な技術について、また別のグループでは、社会的な弱者を支援する新しいシステムについて、活発な議論が交わされました。互いの意見を尊重しながら、最終的には一つの大きなアイデアにまとめ上げていくプロセスは、まさに協働学習の醍醐味と言えるでしょう。

 

【今後の展望】

今回の開講式とワークショップは、ASEP JHSのプログラム全体を象徴する重要な第一歩となりました。生徒たちは、この貴重な経験を糧に、科学的な知識だけでなく、論理的思考力や課題解決能力、そしてチームワークの重要性を学ぶことになります。

これからの4ヶ月間、最先端の実験やICTを活用した本格的な実習を通じて、生徒たちの「科学するこころ」を育んでまいります。

このプログラムを終えた中学生たちが、将来、様々な分野で活躍するイノベーターとして大きく羽ばたくことを期待しています。

 

文責 SSH推進部 ASEP JHS担当

大塚 寿

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