校長メッセージ 2025.04.22

入学式の式辞

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。今日ここに集い、さいたま市立大宮北高等学校の生徒として新たな一歩を踏み出す皆さんを、心から歓迎いたします。

また保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。お子さまのこれまでの成長を見守り、支えてこられたご努力に深く敬意を表します。この晴れの日を皆様と共に迎えられたことを嬉しく思います。

 

さて、本校の校訓である「自主・自律・創造」は、皆さんが高校生活を送る中で心に刻むべき大切な理念です。これらの理念にはそれぞれ深い意味が込められています。

まず「自主」とは、自ら考え、自ら行動する力を意味します。学校生活では、多くの選択肢とともに、自ら決断し実行する場面に出会うでしょう。自分自身で責任を持って行動する姿勢は、皆さんの成長を大きく後押しします。

次に「自律」とは、自己をコントロールしながらも、他者と調和し共に生きる力を指します。周囲との協力や信頼を築きながら、同時に自分の目標や責務を見失わない。そのバランスを取る力が、皆さんをより成熟した人間へと導きます。

最後に「創造」とは、新たな価値や未来を切り拓く力を意味します。本校では独自の探究学習プログラムを展開し、課題解決型学習やプレゼンテーションを含む授業を通じて、生徒が新しい視点を持って社会の問題に取り組む姿勢を養っています。その姿勢がより明るい未来を切り拓く力となるのです。

 

これからの3年間は、皆さんにとって多くの挑戦と発見の場となるでしょう。その中では、困難や試練に直面することが必ずあります。しかし、そうした経験が皆さんを強くし、大きく伸ばしてくれるのです。校訓の「自主・自律・創造」の力を育んでいけば、必ずやその先には校歌のタイトル通りの「花咲く未来」が待っています。

皆さんがこうした経験を積み重ねる過程で、より大きく成長できるよう、私たち教職員は全力でサポートしてまいります。皆さんの内に秘められ、未だ「つぼみ」のままの可能性を、3年間という限られた時間の中で、皆さん自身にとって最大限に開花させていきましょう。

 

ご来賓のさいたま市教育委員小山様、本日はお忙しい中ご臨席賜り、心から感謝申し上げます。教育委員会はもとより市長はじめ市職員の皆様並びに地域の皆さまからの温かいご支援と励ましに、本校の教育活動は力強く支えられております。引き続き、新入生をはじめ生徒たちの成長を見守っていただければ幸いです。

結びに、新入生の皆さんが、校歌の歌詞にある通り「ゆるぎない真理をもとめ」て「新しい世紀をひらく」「この道を」ともに歩んでいくことを大いに期待して、令和7年度さいたま市立大宮北高等学校入学式の式辞といたします。

 

令和7年4月7日

さいたま市立大宮北高等学校長 関田 晃

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