校長メッセージ 2023.11.10

SSH福島フィールドワーク

【校長メッセージ】SSH福島フィールドワーク

 

10月26日(木)・27日(金)に、「SSH福島フィールドワーク」として、生徒18名を引率しました。福島県を舞台に、富岡町役場の方から帰還困難区域周辺の現状を伺ったり、東日本大震災原子力災害伝承館では語り部さんからお話を伺ったり、福島第一原子力発電所の案内と所員から説明を伺ったり、福島県立ふたば未来学園高校の生徒さんと意見交換したりと、本校生徒は福島県の多くの方々と出会うことができました。

さて、今回の研修の目的は、「復興とは何か」について、福島県をフィールドワークして、全力で考えることにありました。

本校生徒が旅の出発時に思っていた「復興」の概念とは、主に「元通りに戻すこと」「さらに発展させていくこと」でした。辞書にも似たようなことが書かれていますので、間違いではないでしょう。そこで、今回のフィールドワークによって、その概念を深堀したり、拡げたりしていこうと話をして、2日間過ごすことになりました。

2日間のプログラムを経た感想は、主に「復興の概念を改めて考えると非常に難しい」「直すのも大事だけど、他の地域と協力して、人の心も大事にしていくこと」「地域に人が戻ってくる」「長い間、その地域の人以外も一緒に考え続けていく」「安心して人が暮らせること」などがありました。「復興」の概念について、人にフォーカスされた感想が多く聞かれたことで、このフィールドワークを実施した大きな価値があったと思っています。でも、さらに必要なことは、これからの我々の行動が大事なのだと思っています。今回、お会いした人たちのためにも、また、地域の人たちのためにも、できること、考えることを続けていけたらと思います。

最後に、毎年2年生全員が4年間を継続して、福島県浜通り地方の13市町村や地元企業と連携しながら、街の復興を目指すプロジェクトベースドラーニングを行っています。今年1年目で正直、まだまだこれからのところはありますが、確実に歩みを進めていきます。関係各所の皆様、引き続きご協力よろしくお願いします。ありがとうございます。

 

 

 

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