卒業生の言葉
卒業生の言葉令和6年度卒業生 合格体験記
東北大学 経済学部 (国立前期・一般選抜) 普通科・文系クラス
「みなさんの合格を願って」
ここでは、私が受験勉強をする中で、悩んだことをもとに、みなさんにアドバイスしようと思います。
私が東北大学を受験したのは、ここが一番、私に感動を与えてくれる場所だと思ったからです。新しい環境で、多くの熱心な学生に囲まれて学ぶ生活は魅力的に感じられました。勉強と研究にとどまらない、未知の経験ができる予感がしました。
勉強をいざ、始めてみると、「やらないといけないことが多い!」ってびっくりしますよね。例えば、国語でも現代文、古文、漢文がありますし、英語は主にリスニングとリーディングがあります。(大学によっては出題されない内容があるので、志望校の過去問で確認してみてください。)ここではぜひ、「いつ何を勉強するか」という習慣を作ってみましょう。
私自身は、英語のリスニングが苦手でしたが、英検や共通テストで武器にしたいとの思いから、毎日練習するようにしました。例えば「夕飯後」のように「いつ」というタイミングを決めておくと、忘れることなく取り組めます。また、「知識」と「問題演習」を両立させることもポイントです。ここでの「知識」とは英単語などの問題を解くために必要な知識のことで、「問題演習」は実際の入試問題を解いてみることなどです。大学によって出題形式はさまざまです。東北大学のような難関国公立大学は、記述問題がメインの出題となります。短い期間で、なかなか上手に書けるようにはならないので、早めの対策が大切ですよ!
ちなみに問題演習のオススメはスタディサプリです。(宣伝になりますが、各教科「志望校別対策講座」というものがあるんです!特に記述問題は何を書けばいいのかが、解説が詳しいので、理解が深まると思いますよ!)
「どんな方法で勉強すればいいか、わからない!」と、悩むことが何度もあると思います。そんな時こそぜひ様々な方法を試してみてください。最適な方法が見つかれば、きっと夜も眠れない!(遅刻はしないでくださいね!
早稲田大学 基幹理工学部 学系 4 (私立・一般選抜) 普通科・理系クラス
「受験は質と量と覚悟」
私は第一志望を一年一学期には決めていた。入部したての演劇部にて、3 年生の先輩と進路の話をして、自分自身の大学進学を意識したのがきっかけである。
理由に関わらず、まずは自ら志すことが大切だと思う。
具体的な勉強について、まず数学。
青チャート 1A2B3C→プラチカ理系 1A2B3C→過去問演習と進んだ。
演習量が物を言う。教科書は憲法、チャートは法律。
次に英語。語彙は最後まで増やしつつ、私は Vintage→英文解釈→過去問演習、長文対策は市販ではなくネットの無料の ESL 教材を用いた。長文演習は過去問が最適だと思う。極論、志望校の長文さえ解ければ良く、様々な大学から長文を引用している市販の長文問題集は、志望校対策には非効率的とさえ言えるかもしれない。
ここでオススメの英単語帳を 1 つ。Pinnacle だ。難関私大向けで、英検準 1 レベルまで覚えたが、1 級レベルまで覚える時間と余力がない人にぴったりである。
また、物理はリード α→名問の森(力学電磁気のみ解いた)→様々な大学の良問→過去問と進んだ。入試物理と問題集物理は別物である。入試物理は長文読解なので、慣れておく必要がある。
化学はあまり時間がかけられなかったのだが、セミナー→重問→過去問演習と進んだ。
なお重問は B 問題は全て解ききれなかった。これは、英・数・物に私の勉強が偏っていたのと、化学の授業が早めに終わったことにより油断していたからである。この甘さがその後の共テ化学での事故に繋がった。油断禁物、学び続けてほしい。
そして国語について、私は共テで古典含めて必要だったのだが、ほぼ全て授業の演習頼りであった。授業を大切にし、復習をしっかりすれば、対策ができた。
最後に、受験において大切なのは、質と量と覚悟である。
私は全ての覚悟ある北高生が第一志望合格を勝ち取れることを心から願っている。
Be ambitious! 北高生よ大志を抱け!
埼玉大学 教育学部 学校教育教員養成課程 小学校コース 社会専修 (国立・学校推薦型) 普通科・文系クラス
「自分に合った受験戦略と方式を考えよう」
私が受験勉強に本腰を入れたのは 9 月頃でした。それまでは部活動や行事に力を入れていたので勉強もしていましたが他の受験生に比べて量は少なかったと感じます。夏時点で模試の判定は C 判定でまだ志望校のレベルには達してはいませんでした。
そこで、私は志望校に受かるために学校型推薦選抜を受験しようと考えました。なぜなら、入試を受ける回数が増えるので受かる確率が上がると考えたからです。学校の成績は出願条件を満たしていたので受験を決断。9 月の校内選抜を通過してからは面接対策をひたすらしました。また、他にも日頃からニュースを確認したり、実際に教員を務めていらっしゃる先生に話を伺いにも行きました。それと同時に一般受験に備えて共通テスト対策もしていました。共テ対策は基礎基本の部分をしっかりと理解する必要があるので、文系科目は教科書を中心に勉強をしていました。理系科目は苦手だったので最低限出来るように勉強していました。例えば、教科書や学校で配られた基本的な内容の問題集を使ってました。
面接試験後はひたすら共テ対策をしていました。何度か心が辛くなったこともありますが、塾なしで国公立に行こうと約束した仲間たちと支えあいながら頑張ってきました。
私がここで言いたいのは、自分に有利になるような受験方法や戦略を立てるべきです。
私の周りには私立大学の指定校推薦は知っていても国公立大学の公募推薦を知らない人が多い印象でした。もちろん国公立大学の公募推薦は定員が少なく一般受験の対策も必要なのでとても大変です。国公立大学は受けるチャンスが限られているので自分の現状(志望校判定 得点率 学校の成績)や自分自身のメンタルなど踏まえて公募推薦を受験するのも一つの手段と考えてみてください。
また、受験戦略を考える上で、自分の志望している国公立大学の共通テストと二次試験の配点、そして両者の配点比率を確認してみてください。そこから、自分に何が足りないかを考え勉強した方が良いです。
受験勉強はとても精神的にきついです。時に息抜きをしながら、自分をコントロールすることも大切です。そして高校最後の一年間の生活や行事を大事にして全力で楽しむことをなによりも忘れないでください!
埼玉県立大学 保健医療福祉学部 健康開発学科 検査技術科学専攻 (公立・学校推薦型) 普通科・理系クラス
「周りを頼る!」
私がこの大学に興味を持ったのは高校 1 年生のときでした。幼い頃から医療系の職につきたいと考えており進路学習をしていく中で、国家試験の合格率の高さやチーム医療を学んでいけるというところを知りこの大学に行こうと考えました。
埼玉県立大学を志望するにあたって私が対策してきたことは主に3つあります。1つ目は小論文の対策です。この大学の小論文は英文を読み、単語の穴埋め問題と内容一致問題を解き課題に対する考えを書くというものでした。その対策にあたって普段から英単語を学習する習慣をつけ、3 年生から文法問題や英文解釈、長文問題、英文のニュースを読み考えを書く、などを行いました。
過去問を用いた対策は 11 月に始め、塾の先生や学校の先生に添削をお願いし、フィードバックを受け書き直しまた添削をお願いする、ということをしました。
2 つ目は面接対策です。これは 10 月ぐらいに始め、先輩方の受験レポートから過去の出題傾向を分析し、学校の先生や塾の先生にお願いし、何回も練習させてもらいました。
私は過去の経験や現在の自分が将来どのようにしてつながっていくか、ということを回答する際に意識していました。
3つ目は評定です。埼玉県立大学の評定基準は 3.5 以上となっていましたが、私は 4以上は取れるように定期テストを頑張りました。
3年生の夏頃から本格的に受験勉強が始まり、推薦対策と一般対策、共通テスト対策を同時並行で進めていくのはとても辛く大変でした。周りがどんどん成績が上がっていく中私は中々上がらず不安になることもありました。そんなとき私は信頼できる人や家族に思っていることを吐き出しました。すると気持ちがスッキリし、学習に取り組むことができました。後輩の皆さんも悩んだことがあったら周りの方に頼ってみてください。きっと力になってくれます。
電気通信大学 情報理工学域 Ⅲ類電子工学 (国立・総合型選抜) 理数科
「積極的で主体的な行動を」
私が電気通信大学の総合型選抜を受験しようと決めたのは、高校 2 年生の冬でした。それまで AI と量子コンピューターに興味があり、AI の精度を競う大会で埼玉県代表として 2 回選出されたり、東北大学の量子コンピュータープログラムに参加して研究発表を行ったりしていました。また、生成 AI 分野での実験や模擬国連への参加など、様々な活動にも取り組んでいました。担任の先生から「その経験を活かせる総合型選抜があるよ」とアドバイスをいただいたことがきっかけで総合型で受験することを決めました。
本格的な受験準備は 3 年生の夏休みから始まりました。まず取り組んだのは研究成果報告書の作成です。これまでの活動実績をまとめる際は、特に量子コンピューターを使った研究や、AI に関する実験について成果を記述することを心がけました。
2 次試験はプレゼンテーションと面接でした。プレゼンの準備には苦労しました。
内容は良かったものの、発表の仕方や時間配分など技術的な面で課題が多いだけでなく、難しい質問に答えるのが難しいという問題がありました。そのため本番でもやや不安定な部分がありました。一方、面接は得意分野だったので、自分の研究への思いや将来の展望について自信を持って話すことができました。担任の先生からも練習の際に「とても良い面接だった」と評価していただき、特に量子コンピューターと AI などの研究についての質問では、自分の考えを率直に伝えることができたと思います。
合格通知を受け取った時は、これまでの活動が認められた喜びと、支えてくださった先生方への感謝の気持ちでいっぱいになりました。
後輩の皆さんへ。総合型選抜も準備が大変ですが、日頃からの活動の積み重ねが重要です。特にプレゼンテーションは早めの準備をお勧めします。自分の興味のある分野で勝負できる良い機会なので、ぜひ挑戦してみてください。