校長講話 1学期終業式
今日で1学期が終わります。新しい学年が始まって約3か月余り。振り返ってみると、授業や部活動、学校行事、資格取得への挑戦など、それぞれが自分なりに努力を重ねてきたことと思います。まずは皆さん自身の頑張りを自分自身で認めて、褒めてあげてください。
Well-done、よくやった、お疲れさま。
今日は二つの話をします。一つ目は成績についてです。
今日このあと、担任の先生から成績通知表が渡されます。1年生にとっては、高校で最初の成績表になりますが、ショックを受ける生徒が少なくないかと思います。こんなに低い成績、見たことない!と思うかも知れません。北高に入学して来た皆さんは、中学校では比較的良い成績だったと思います。でも、そういう生徒が多く入学して来る本高では、平均レベルが高いですから。
でも、2・3年生も含め、悲観する必要はありません。各学期末に通知される成績は「過去の学習の結果」であると同時に、「現在の到達点」だからです。現時点で皆さんがどういう地点にいるのか、目指している姿に向かってどれだけ進むことができたかを示す到達点です。言い換えれば、通知表の成績は、自分は何ができるようになっていて、何が足りないのかを、皆さん自身が他者からの評価によって知るためのものです。
そして、それを知ることによって、これから自分はどういう学習をしていけばいいのか、自分にはこの先どういう取組が必要なのか、それを考えてトライして貰うための「未来への指標」でもあります。皆さんの成績が、もし自分が期待していたより良くなかったならば、それをきちんと受け止めて、これからの学習の改善につなげましょう。それができるのは、ただ独り原因・プロセス・結果の全てを把握している、あなた自身だけです。
さて、二つ目として、今日は皆さんに一つの問いを投げかけたいと思います。その問いとは「AIの時代に、人間にしかできないことは何か」というものです。
皆さんも日頃から生成AIを使う機会があるでしょう。質問すれば答えが返ってくる。文章も作れる。外国語の翻訳もできる。プログラムも書ける。AIは私たちが驚くような速さで進歩しています。
世界の専門家たちは、AIが私たちの社会を大きく変える可能性があると言っています。皆さんが北高を卒業し、多くの生徒が大学に入学し卒業して社会に出る頃には、今ある多くの仕事のやり方が大きく変わっているかもしれません。
では、こうしてAIが発達していけば、人間のアタマは必要なくなるのでしょうか。そこで先ほどの問いです。皆さん一人ひとりが、この夏休み中に考えてみてください。ただし、答えを求める際には、AIを使う前にまず自分自身の頭で考えてみてください。答え合わせは2学期の始業式にしましょう。
さあ、明日から夏休みです。今年は史上最長かも知れない、45日間もあります。
皆さんがこの夏に経験する勉強、部活動、旅行や読書などによる新しい出会いや体験、友人との交流、家族との時間、地域での活動、そうした一つ一つの経験が、「自分史上最高の自分」を更新し続ける糧になります。
健康と安全に十分気を付けながら、ぜひ自分自身を成長させる45日間にしてください。
2学期の始業式に、ひと回りもふた回りも成長した皆さんとこの場所で再会し、「AIの時代に、人間にしかできないことは何か」という問いの答え合わせができることを楽しみにしています。
