図書委員会 2019.02.19

図書館便り

図書委員会では、2月の「図書館だより」は、2月に上映される映画の原作となった本を紹介することになりました。図書委員が各自で選んだ作品4つです。高校生が好む作品を知る手がかりにもなりそうです。

『フォルトゥナの瞳』 百田尚樹 (新潮社)

フォルトゥナとは、ローマ神話に出てくる運命の女神で、人間の運命をみることができる。自動車のコーティング工場で働く主人公、木山慎一郎はある日人の体が透けて見えるようになる。透明になるのは指、手、腕と進み全身が透明になるとその人間の死が間近であることを指している。慎一郎の生活は、他人の「死の運命」を見る力が手に入ったことで一変する。死が迫っている人を助けたいと思いはじめる慎一郎だが、助けると自分の命が縮まってしまうという落とし穴があった。慎一郎は人の運命を自分が変えていいのかと葛藤するなか、偶然入店した携帯ショップで働いていた葵と出会い、初めて人を愛することを知る。しかし幸せの絶頂期、慎一郎は大きな事故に巻き込まれることになる。衝撃のラストに心が震える、運命の物語。

図書委員 O

『マスカレード・ホテル』東野圭吾(集英社)

最初に、映画では主人公は1人だが小説では主人公は2人である。それをふまえて読んでほしい。不可解な連続殺人事件、容疑者不明、ターゲット不明のまま、次の犯行現場は超一流ホテル「ホテル・コルテシア東京」だと判明。そこで潜入捜査が行われることになる。

ホテルに来るお客様は見えない仮面を被って素顔を晒すことはない。そんな状況下でもお客様を信じる優秀なホテルマン、二人の主人公のうちの一人、山岸尚美。彼女はもう一人の主人公、潜入捜査員で刑事の新田浩介をホテルマンに仕立てるべく彼の教育係となる。破天荒だが人を見抜く才能を持つ新田は、潜入捜査のためホテルマンになりきろうと奮闘するが、常に人を疑ってしまう。立場も倫理も異なることからぶつかり合う二人の前に次から次へと怪しげなお客様が訪れる。ホテルマンと刑事、互いのプライドにかけ事件解決を目指す。事件の動機は何なのか、またその先にある罠とは、あなたはこの事件を見破れるか。

ページをめくる手が止められない長編ミステリー小説です。

図書委員K,Y,

『七つの会議』 著者 池井戸 潤  日本経済新聞出版社

この小説は大企業の子会社の中堅会社、東京建電で起きた不正な取引を巡る社員たちの群像劇です。もし自分が会社勤めで、自社で不正が発覚したら、あなたはそれを告発しますか?それとも隠蔽しますか?現代社会に起きている「リアル」な問題、企業とは?そしてそこに働く会社員とは?ということを考えさせられる作品です。全8話のオムニバス形式で、徐々に謎が明らかになっていく構成が、続きを読みたくなるような展開になっています。

また、映画版が2月1日より公開。映画を見た後、映画と原作の違いに注目して読むのも、見る前に読んで予習しておくのも良いと思います。

2年 H.S.

『十二人の死にたい子どもたち』 冲方丁 文藝春秋

あるサイトの募集で集められた、自殺志願の12人の子どもたち。そんな彼らは現在使われていない、病院の地下室に集められる。建物に入り、金庫を開けると、中には1から12までの数字が並べられている。この場へ集まった12人は1人ずつこの数字を手に取り、集いの場へと行く決まりであった。彼らの目的は全員が安楽死をすることであった。12人が集まり、予定通り実行するはずだった。しかし、そこに集まったのはなんと13人であった。さらに、その場に用意されていたベッドには、すでに1人が横になって死んでいたのだ。彼は果たして誰なのか。自殺なのか他殺なのか。謎に包まれたこの事態に、集められた子どもたちは、話し合い動き出す。冲方丁が、思春期の子供たちを描いた予想のつかないミステリー作品!

図書委員 I.H

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